■2月18日(火)
成田発
■2月19日(水)
アブダビ経由でアムステルダムへ
■2月20日(木)・アムステルダム−キンデルダイク−ブルージュ
アムステルダム国立美術館、ゴッホ美術館。
キンデルダイクでは風車見学。
■2月21日(金)・ブルージュ−ブリュッセル−パリ
午前中はブルージュの市内散策。
ブリュッセルでは小便小僧の前に数秒たたずんで駆け足でベルギー王立美術館へ。
夜中パリ着。
■2月22日(土)・パリ
オルセー美術館、ロダン美術館、オランジュリー美術館
■2月23日(日)・パリ
モロー美術館、ルーブル美術館、オルセー美術館(2周目)
■2月24日(月)・帰国
早朝出発、日本到着は翌日の昼頃。
■2月25日(火)・帰宅
■アムステルダム
街並みは非常に美しいですね。
間口の幅によって税額が変わるそうなので、幅の狭い家がどこまでも並びます。
家具などを入れるために窓は大きめ。
そうそう、オランダ人って個人主義な気質が強いのですって。 マリファナも違法じゃないし、売春も合法。 街中を歩いていてなんだか気になったのが、ガムの捨て跡とタバコのポイ捨ては非常に多かったような。 このあたりも個人主義的国民性の表れなんでしょうか?
■オランダの美術館
●アムステルダム国立美術館 長年の美術館改築を終えて最近再オープンしたんですよね。
偉大な画家を多く輩出した国・オランダ。 さすがに展示品も充実していました。
目玉はレンブラントの「夜警」 世界三大名画と呼ばれるものの一つ。 まさに一つのドラマが詰まっているような構成と、コントラストが見事。 wikiによると、この絵は、過去に何度か私怨による損傷を受けてるそうですね。
あと、フェルメール「牛乳を注ぐ女」 良い体格のおかんが牛乳注いでいるだけの絵なのに、なんだろうこの静謐な美しさ。 額縁の向こうでミルクを注ぐ音や、エプロンの台所の匂いなんかが漂ってきそう。 つい息をひそめて見入ってしまいます。
●ゴッホ美術館 ゴッホファンなら鼻血を吹きそうなほどにゴッホ尽くしでした。 油彩だけでも200点、もしこの点数日本で展示したら民族大移動が起きるかもしれないぞっと。 地味ーな初期からカラフルな晩年まで通して見終わるころには、彼をさらに好きになってしまう。
ゴッホの数少ない友達枠としてゴーギャンの絵も数点。 ゴーギャンの絵のパワーに改めて感心させられました。
そういえば、道中地元の人に道を尋ねたら「ファン・ホッフ」(「フ」は殆ど発音しない)と呼んでました。
■キンデルダイク
世界遺産・キンデルダイクの風車群。
オランダの国土は風車による干拓によって作られたんだな、というのが実感できる場所です。
この旅行で降り立ったアムステルダムのスキポール空港は「船の墓場」という意味だそう。
干拓をしていったら、船の残骸が沢山出てきたからそう名付けられたとか。
オランダの風景画家・ロイスダールがよく描き入れてた風車たちも、何百年前から地道に水をくみ上げて国土を作っていったんだなと思うと、感慨深いものがありますね。
■ブルージュ(ベルギー)
ベルギーではブルージュで一泊。
どこを撮っても絵になる街並みでした。
ボビンレース織りの名産地とのこと、こちらのワインボトルの服はかわいいですね。
街の地図までレース織り仕様、おしゃれ。
尼僧院も趣深いたたずまい。
すばらしい眺めの「愛の湖」。
ヨーロッパの冬場の気色、風情があって好きだなぁ。
■ベルギー王立美術館
ブリュッセルの自由時間(1時間半)、ベルギーワッフルをかじりながら駆け足で向かい、大急ぎで見てきました。
王立らしく入り口にはベルギー王・王妃の写真が飾ってありました。
内装も豪華。
コレクション自体も見応えがありましたよ。 内容はオーソドックスというか。
(犬棒的に)欧州歩けば必ず当たるルーベンス。
ベルギーのアントワープに住んでいた時期もあり、もちろん多数展示されてました。
閑散とした館内で彼の大作に囲まれる贅沢にありつけるも、時間が(涙)
ベルギー出身の有名画家といえばブリューゲルも。 彼の説明的な作品はできればじっくり眺めたい…しかし、それも叶わず(涙)。
ところでこのイエス様はパッと見、両側の紳士淑女にキックかましているようにも見えなくもない???
■オルセー美術館
前回のロンドン・パリ旅行でいきそびれたオルセー美術館(以前はどちらか迷ってルーブルに行ったのでした)。 絵画の充実度は半端無くて、2日連続で訪れました。
ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」はなんとも言えない幸福感に満ちた美しさ。 私は今までルノワールは、まあ好き程度だったのだけど、これを見たら大好きにならずにいられません。 笑顔と彩りあふれる、こんなに綺麗な光景を嫌みなく描けるなんて、ルノワールってきっととてもいい人だったんだろうな。
ロートレックの絵の巧さと格好良さったらもう。 絵仕事辞めたくなるほどでした(笑) パリっ子の粋な精神を表現しきったような雰囲気とセンス、こんな格好いい絵が描けるようになりたーい。 セザンヌに描かれる絵のモデルは皆ふてくされたような顔してるけど、ロートレックのは皆表情がとても自然体で魅力的。
彼行きつけのキャバレー「ムーラン・ルージュ」にも行ってみたかったんだけど、まる半日歩きづめ、今回は断念しました。
■モロー美術館
モロー美術館、彼の邸宅(立派なお宅で)をそのまま展示室に。 室内の四面モローの絵がびっしり、まるで宝石箱のような美術館でした。 彼の絵の魅力は印刷物では半分くらいしか伝わってないのだなとつくづく。 絵の具の盛り込み加減で、表面が細工物のようにキラキラと輝いているんです。 あと、レース織りのような描き込みの緻密さ。 神々しくも悩ましい美に酔いしれました。 こういうどこまでも耽美な絵描きたいな。
展示室はこんな感じ
画集やネットで見た絵が文字通りひしめいていました。
寝室にも絵がびっしり。
優雅なお屋敷だなぁ。
オルセー美術館にあった「ガラテア」もテラテラした絵の具の盛り加減などが非常に美しかったですよ。
■ロダン美術館
こちらもロダンの邸宅を美術館に。
すてきなお屋敷ですこと〜お庭も広いし。
「接吻」、いました。
なかなかお目にかかれない背中もチェック。
思った通りフェロモン全開の良いお背中ですこと。 男は背中で語るのだ☆
背後のちいさいシルエットが、何やらお熱い二人を冷やかしているようにも見えなくもない?
好きな芸術家たちの個人美術館に行けるなんて、長年の夢が叶って嬉しいな。
■オランジュリー美術館
モネ、晩年の大作「睡蓮」シリーズが展示されてます。 印象派絵画の見方が分かるとモネの偉大さをつくづく感じます。 そういえば、ここでユトリロの絵を初めて見ました。 オルセーに行った時、ユトリロの絵を全く見なかったのです(急ぎ足だったから見落としていたのかな?)。 フランスでユトリロってどんな立ち位置なんだろうとちょっと首をかしげてしまいました。
■旅の雑感・アブダビ空港の店員
中継地・アブダビ空港の化粧品売り場で、男性店員がおもむろにサンプル展示品の化粧水(女性用)をシュシュッと疲れ顔に拭きかけていたのを思い出しました。 暮らしの知恵だね(笑)
■旅の雑感・食事
現地の方々申し訳ない、と前書きしまして。
欧州に何度も行ってると食事に対してあまり期待しなくなっちゃいまして。
しかも、だいたい割高なんですよね。 レストランで並に食べても30ユーロ越え、マックのセット(ハンバーガー・ドリンク・ポテト)で7ユーロ(1000円前後)も。
パリでは寿司1パック15ユーロとかあったなー。
国民総グルメな日本の食事に慣れてると、味も値段に見合ってるとはあまり思えず、まあ、すてきな雰囲気で思い出作りみたいな。
というわけで、今回は何食分か日本から菓子パンやお米を持って行きました。
朝はホテルの朝食、昼は適当なファストフード店かお弁当、夜はスーパーで買ったお酒や総菜+ご飯など。 ご飯って小鍋でけっこう簡単に炊けるものだね。
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