(執筆中)
■ブルース・リー像
■香港藝術館
企画展「神禽異獣 大英博物館蔵珍展」。
入場料は20HKD(200円)なのであまり期待していなかったのですが、どっこい、たいへん勿体ない素晴らしい展示内容でした。
分類されたセクションからしてツボなんです。
龍と蛇、鳳凰と神鳥、一角獣と獅子、グリフィンとキメラ、スフィンクスと半人半獣、人魚と水の妖怪、ケンタウロスと半人獣、神霊と天使、ゴルゴンと悪魔 …う〜たまりません。
勿論、図録(210HKD)も買いました。 こちらも非常に良い装丁と内容。
太古からの作品に混じって、20世紀台のアーティストの作品もありましたが、なんというか……悪いけど、明らかに見劣りしました。
それが「古いモノがいい」という懐古趣味的なというものではなくて、そう感じた理由が「神秘性・神通力の有無」だという点が明確に分かりました。
アッシリアの守護神の壁画や、エジプトのセクメト女神の立像とか、ほんとに「神はいる」という疑いのない、いや疑うという選択肢すらも無い、純然とした確信のもとに作られているのが伺えました。 神は居るという確信が神秘性を生むのでしょう。 しかし、現代に近づくにつれて、「神はいるのか?」という懐疑心が混じり、森羅万象がだんだんと科学的に証明されて、神という存在が曖昧になり、もはや、「いたらいいなぁ」「いたら面白いなぁ」という願望に至ってしまっているという過程に至っているんだろうなと。
私も神話モノ好きだけど、主に願望とかが創作の起点だったので、しまった、このままではいけない、と反省しました。 とはいっても、現代人である以上どうすることも出来ないのですが。
「つつがなく長生きしたい」という願いを積み上げてきた結果が今の時代であって、今の人類の繁栄は、人類にとって一つの成功した結果だと言えるでしょう。しかし、その積み重ねで何か大切なものを忘れてしまっているのではないかと、鑑賞してそう思わずにはいられませんでした。
あと、「遨遊天地 中国瑞獣珍禽文物」という企画展もかなり良かったです。 鳳凰、龍などがあしらわれた中国の陶磁器、衣装等を集めた展示でしたが、逸品ぞろいで目の肥やしになりました。
■マカオでZAIA
マカオでシルクドゥソレイユの「ZAIA」観ました。
相変わらず凝った演出でたいへん良かったです。
このショーのコンセプトは、天体ファンタジーって感じかな。
シルクの特設ステージのデザインはどれも個性があって毎度感心してしまいます。
これぞ総合芸術なんだなぁ。