江戸東京博物館で開催された、川村清雄展の記念式典・特別鑑賞会及びレセプションの招待券を頂いたので行ってきました。
今回初めて知った、明治維新の時代にイタリアで油彩画を学んだ画家ですが、思いのほかとても良かったです。
洋画のまねっこかとおもいきや、修得度が半端無い感じで、油彩画の重厚さと日本的な幽玄な感性や、ワビサビなども自由に表現した、懐がとても深い人だと感じました。
粘度の少ない墨液だからこそできる一気呵成の筆さばきのなども洋画の中にうまく取り入れており、筆致の気持ちよさと美しさに感心。
鑑賞会の後はレセプションホールで軽食まで用意してくださって、手土産に立派な図録まで頂いて、何とも勿体ないイベントでした。感謝です。
展示は12月2日まで。お奨めです。
またこの日、ブリヂストン美術館開催中の「ドビュッシー、音楽と芸術」展にも行ってきました。
(授業初回だからと遠慮して)生徒を連れて行かなかったのを後悔してしまった程素晴らしい内容でした。
ドビュッシーという作曲家を起点に、当時の芸術家たちのつながりなども理解できます。
モネ・マネ・ドガ・ルノワール・ゴーギャン等、主に印象派の時期の作品(しかも良作)が多めでした。
やはりこちらの展示内容は毎度センスが素晴らしいです。
今回、モーリス・ドニの魅力ににわかに目覚めました。 この淡く幻想的な色合いはなかなかマネできない。