【その他レポート等の最新記事】
2003年の東京観光
サイト整理の際に見つけたずいぶん昔の記事ですが、せっかくなのでアップしました。
2003.11/7〜11/10
スポット別にまとめてみました
◆甲冑職人・三浦権利さん2回目の訪問(11/7)

-今回の旅の相棒・T氏と訪問しまして、また色々聞かせて頂きました。今回は甲冑からちょっと離れた、著書についてのこだわりや、職人になる前は何をしていたかという事などもお訊きすることができました。サイトに掲載した内容を水増しするという訳にもいかないのですが、何らかの形で出したいです。サイトにアップしたルポ、奥様から「女性らしい視点で書かれてますね。共感しながら読みました」と評されてビックリ。そーかこれって女らしい視点だったのか(笑)。今はヨーロッパの度量衡の研究をなさってるそうです。おまけに今回並んで写真撮らせて頂きました(うわ〜はずかし〜)。あ、いや、アップは致しません、スミマセン。やっぱり工房を見せてくださる職人さんというのはめったにいないらしく、次はどのようなテーマでルポを出そうかと模索中です。やっぱり「作る人」とお話するのは大変良い刺激になります。
◆「レンブラントとレンブラント派」展(11/7)

17世紀を代表するオランダの画家・レンブラントとその弟子たちの作品を展示していました。生では初めて見ましたが、間近に見て鮮やかな筆致と色使いの美しさに驚きました。よく見ると使っている筆そのものは決して細くなく、ざくざくっと描いた感じなのにあの生々しく艶やかな質感。特に光り加減と色調、カラー写真も無いあの時代でどうしてそんな描き方ができるのかなぁ。耳たぶが光に透けると何色になるだろうか、古びた本がロウソクの火に照らされるとどんな色が浮き上がるのか、午前と午後の光加減はどれくらい違うのか‥‥技術も凄いのだけど、この感性の鋭さ細やかさ。同じ世界を目にしても色んな物に気が付く人がいるんだな〜て。この絵の前にどれだけ多くの人が立って、見て、どれだけの感動を抱いてきたのか考えたら、たった1枚にどうして何億何十億の価値が付くのかが分かったような気がしました。銅版画はそのまま小説の挿し絵として使えそうなものばかりで、ドラマを感じさせるような構図の取り方、白黒のバランスの妙に見入ってしまいました。(あまり時間が無かったので)本人の作品はじっくり鑑賞できましたが、「派」の人(笑)たちの作品は流して見たという感じで(汗)。(うーんスミマセンこういう感覚的な話になると文章がまわりくどくなって、読みづらいでしょ?)
◆「煌きのダイヤモンド ―ヨーロッパの宝飾400年―」展(11/7)

総何カラットなんでしょ(汗)。ダイヤモンドがゴ〜ロゴロで目がくらみっぱなしでした。親指の先大のダイヤなんてなぁもう。ダイヤ自体、絵でアクセサリー描くときは色の付いた石を好んで描く分あまり興味なかったのですが、でも、この無色の宝石、間近でこうもチラチラ光られると、やっぱり、抗しがたい魅力を感じずにはいられませんでした。うーん負けた!(何がじゃ)。とにかくこの魅力は絵では描きづらいね。古い時代の作品はデザインよりもこれでもかというような石のダイナミックな使いっぷりが特徴でした。着用した貴婦人の肖像画なども添えられてあった気配りも良かったです。派手さを前面に出したビクトリア調も、七宝焼を多用した滑らかなデザインのアール・ヌーヴォー調、カットに拘った現代のも良かったなぁ。ダイアナ妃が着用したアクセサリーまであったし。うわ〜着る人選ぶな〜どれもこれも。今は買った図録でデザインを楽しんでます。(注)★チラチラ★は大げさにやってませんよ。さりげな〜く、ですよ、さりげな〜く(笑)。
◆「三鷹の森ジブリ美術館」(11/8)

うんわ〜なんとも凝った作りなんでしょ、これジブリストでなくても喜びますよ。アニメの仕組みやお仕事事情がとっても楽しく素敵に紹介されていて。細かな内装にも凄い気持ちが行き渡っていて、なんて夢のある世界なんだろうって。この美術館に来て「アニメって素晴らしい!!!!」と、感動のあまりアニメーターの道に進んで図らずもエロアニメを描かされる羽目になった若人がどれだけいるかなぁと考えるとちょっと恐ろしくはなりました。あわわ。夢だけではメシ食えないからなぁ(笑)。5分の短編アニメは面白かったです。オススメ。15分アニメは‥‥‥ノーコメント。あ、そういえばオスカー像飾ってあったっけ?(見そびれちゃった)
◆「人体の不思議展」(11/8)

「プラストミック」という、本物の人体を塩ビ人形のように加工し-た標本の展示会なのですが、一言、凄かった。やっぱり人体描く上で体のしくみは勉強しなきゃなぁと思いついて以来、学生時代などは解剖書などを図書館から借りたりしていたのですが‥‥。一度は、立体で見てみたいと思っていた私にとって願ったり適ったりでした。有り難く観察してきました。解体の仕様は想像を絶するものばかりで、正直グロテスクだなとは思いつつも人体の仕組みの凄さやこれらを作った人の意欲をくみ取ってはしきりに感動してました。ちょっとだけ芸術味も感じられました。脳だって直に触って重さを確かめられるなんて、凄い画期的。ただ、この体の主にもご家族がいたのだろうか、と考えると辛い物がありました。だって、献体といっても、まさかあんな姿になって半永久的に展示されると分かっていたら‥‥。ガラスケースに並べられた胎児の標本だって、普通に生きてたら今頃は‥とつい考えて切なくなってしまいました。しかし会場はものすごい人だかりで、来ている誰もが気持ち悪い顔せずに興味深く見入っていたのが印象的でした。図録は素晴らしい出来で、骨格の仕組み、筋肉の仕組みが分かりやすく立体的に表示されてあり、良い資料になるなと思いました。解剖学の歴史や西洋人と日本人の「からだ」に対する捉え方など、読みごたえのあるコラムが揃ってるので、是非手にして欲しいな。イラストは‥‥展示物の密度と内容にただただ驚く長崎の心境です。呆然自失。
◆サークルのオフ会(11/8)

創作サークル「Light&Magic」の小説書きS会長、旅の相棒でイラスト描きのT氏(高村氏)、横浜在住の漫画描きのMOEさん、そして長崎という組み合わせで横浜中華街を食べ歩き回った後にファミレスでお酒飲みながらサークル運営や創作について話し合いました。偶然にも全員嫌煙家。ちなみにこのサークルは運営10年以上の老舗で、会員は骨太な作風の作家さん達が多し。そうそう、会員さんが集まらないなぁという事も話題に上がりました。現在会員さん募集中です(平均年齢は30歳位?)。似顔絵はあまりあてにしないように(笑)
2003.11/7〜11/10
スポット別にまとめてみました
◆甲冑職人・三浦権利さん2回目の訪問(11/7)
-今回の旅の相棒・T氏と訪問しまして、また色々聞かせて頂きました。今回は甲冑からちょっと離れた、著書についてのこだわりや、職人になる前は何をしていたかという事などもお訊きすることができました。サイトに掲載した内容を水増しするという訳にもいかないのですが、何らかの形で出したいです。サイトにアップしたルポ、奥様から「女性らしい視点で書かれてますね。共感しながら読みました」と評されてビックリ。そーかこれって女らしい視点だったのか(笑)。今はヨーロッパの度量衡の研究をなさってるそうです。おまけに今回並んで写真撮らせて頂きました(うわ〜はずかし〜)。あ、いや、アップは致しません、スミマセン。やっぱり工房を見せてくださる職人さんというのはめったにいないらしく、次はどのようなテーマでルポを出そうかと模索中です。やっぱり「作る人」とお話するのは大変良い刺激になります。
◆「レンブラントとレンブラント派」展(11/7)
17世紀を代表するオランダの画家・レンブラントとその弟子たちの作品を展示していました。生では初めて見ましたが、間近に見て鮮やかな筆致と色使いの美しさに驚きました。よく見ると使っている筆そのものは決して細くなく、ざくざくっと描いた感じなのにあの生々しく艶やかな質感。特に光り加減と色調、カラー写真も無いあの時代でどうしてそんな描き方ができるのかなぁ。耳たぶが光に透けると何色になるだろうか、古びた本がロウソクの火に照らされるとどんな色が浮き上がるのか、午前と午後の光加減はどれくらい違うのか‥‥技術も凄いのだけど、この感性の鋭さ細やかさ。同じ世界を目にしても色んな物に気が付く人がいるんだな〜て。この絵の前にどれだけ多くの人が立って、見て、どれだけの感動を抱いてきたのか考えたら、たった1枚にどうして何億何十億の価値が付くのかが分かったような気がしました。銅版画はそのまま小説の挿し絵として使えそうなものばかりで、ドラマを感じさせるような構図の取り方、白黒のバランスの妙に見入ってしまいました。(あまり時間が無かったので)本人の作品はじっくり鑑賞できましたが、「派」の人(笑)たちの作品は流して見たという感じで(汗)。(うーんスミマセンこういう感覚的な話になると文章がまわりくどくなって、読みづらいでしょ?)
◆「煌きのダイヤモンド ―ヨーロッパの宝飾400年―」展(11/7)
総何カラットなんでしょ(汗)。ダイヤモンドがゴ〜ロゴロで目がくらみっぱなしでした。親指の先大のダイヤなんてなぁもう。ダイヤ自体、絵でアクセサリー描くときは色の付いた石を好んで描く分あまり興味なかったのですが、でも、この無色の宝石、間近でこうもチラチラ光られると、やっぱり、抗しがたい魅力を感じずにはいられませんでした。うーん負けた!(何がじゃ)。とにかくこの魅力は絵では描きづらいね。古い時代の作品はデザインよりもこれでもかというような石のダイナミックな使いっぷりが特徴でした。着用した貴婦人の肖像画なども添えられてあった気配りも良かったです。派手さを前面に出したビクトリア調も、七宝焼を多用した滑らかなデザインのアール・ヌーヴォー調、カットに拘った現代のも良かったなぁ。ダイアナ妃が着用したアクセサリーまであったし。うわ〜着る人選ぶな〜どれもこれも。今は買った図録でデザインを楽しんでます。(注)★チラチラ★は大げさにやってませんよ。さりげな〜く、ですよ、さりげな〜く(笑)。
◆「三鷹の森ジブリ美術館」(11/8)
うんわ〜なんとも凝った作りなんでしょ、これジブリストでなくても喜びますよ。アニメの仕組みやお仕事事情がとっても楽しく素敵に紹介されていて。細かな内装にも凄い気持ちが行き渡っていて、なんて夢のある世界なんだろうって。この美術館に来て「アニメって素晴らしい!!!!」と、感動のあまりアニメーターの道に進んで図らずもエロアニメを描かされる羽目になった若人がどれだけいるかなぁと考えるとちょっと恐ろしくはなりました。あわわ。夢だけではメシ食えないからなぁ(笑)。5分の短編アニメは面白かったです。オススメ。15分アニメは‥‥‥ノーコメント。あ、そういえばオスカー像飾ってあったっけ?(見そびれちゃった)
◆「人体の不思議展」(11/8)
「プラストミック」という、本物の人体を塩ビ人形のように加工し-た標本の展示会なのですが、一言、凄かった。やっぱり人体描く上で体のしくみは勉強しなきゃなぁと思いついて以来、学生時代などは解剖書などを図書館から借りたりしていたのですが‥‥。一度は、立体で見てみたいと思っていた私にとって願ったり適ったりでした。有り難く観察してきました。解体の仕様は想像を絶するものばかりで、正直グロテスクだなとは思いつつも人体の仕組みの凄さやこれらを作った人の意欲をくみ取ってはしきりに感動してました。ちょっとだけ芸術味も感じられました。脳だって直に触って重さを確かめられるなんて、凄い画期的。ただ、この体の主にもご家族がいたのだろうか、と考えると辛い物がありました。だって、献体といっても、まさかあんな姿になって半永久的に展示されると分かっていたら‥‥。ガラスケースに並べられた胎児の標本だって、普通に生きてたら今頃は‥とつい考えて切なくなってしまいました。しかし会場はものすごい人だかりで、来ている誰もが気持ち悪い顔せずに興味深く見入っていたのが印象的でした。図録は素晴らしい出来で、骨格の仕組み、筋肉の仕組みが分かりやすく立体的に表示されてあり、良い資料になるなと思いました。解剖学の歴史や西洋人と日本人の「からだ」に対する捉え方など、読みごたえのあるコラムが揃ってるので、是非手にして欲しいな。イラストは‥‥展示物の密度と内容にただただ驚く長崎の心境です。呆然自失。
◆サークルのオフ会(11/8)
創作サークル「Light&Magic」の小説書きS会長、旅の相棒でイラスト描きのT氏(高村氏)、横浜在住の漫画描きのMOEさん、そして長崎という組み合わせで横浜中華街を食べ歩き回った後にファミレスでお酒飲みながらサークル運営や創作について話し合いました。偶然にも全員嫌煙家。ちなみにこのサークルは運営10年以上の老舗で、会員は骨太な作風の作家さん達が多し。そうそう、会員さんが集まらないなぁという事も話題に上がりました。現在会員さん募集中です(平均年齢は30歳位?)。似顔絵はあまりあてにしないように(笑)
2011年11月18日
西山美術館
■西山美術館 2011.1.1 東京都・町田市
町田市にある、ロダン・ユトリロ専門の個人美術館。
同行者はご近所さんイラストレーター・Kさん。
まず、最寄りのバス停降りたら、このポスターの行列がお出迎え。

このあたりからオーナーのセンスが気になってきます。
美術館正門…立派な門構えです。

隣はオーナー・西山館長の邸宅がありました。
ちなみに、正門前のデコ車や

スクーターwith松飾りに和まされ…。
立派な正門をくぐると…広大な庭園が眼前に広がります。

オーナーの財力が思い知らされ、リッチで優雅な…
…
…

……お隣家の日常が見事なまでに情緒をぶち壊しており、思わずツボにはまって笑ってしまいました。
正面玄関は考える人がお出迎え。

いえいえ、考える人々でした。

ロダンの足下にちょこんと可愛らしい像が楽しげに思索にふけっていて、ちょっとお茶目な雰囲気になっています。
入館…割り引きチケット持っていなかったのだけど、割引扱いにして下さった上に、音声ガイドを貸してくれたりと、サービス良い。 おまけにほとんどお客さんがおらず、館内貸し切り状態で楽しめました。 また、個人美術館だからとそんなに期待していなかったのですが、結構な作品数でした。 特にユトリロは世界第二のコレクションだとか。
■ロダン鑑賞
ブロンズ像と素描。 脳の奥深くで感受されるような深い表現性と、無二の存在感に引き込まれました。
ロダンは「彫刻家」で通っていますが、ドローイングも凄まじく上手い。 年を取るにつれて、その凄さにますます感じ入ってしまいます。 深く明瞭な感覚と、それを忠実に表現する手の確かさ。 目と手。 ああ、これが目と手のなせる業なのね。
「あ〜これからこんな像作るんじゃー」という意図で、ハガキ大にチョッチョッと描いた、造形確認用スケッチが遠目から見てもハッと惹き付けられます。
西山美術館には、処女作である「鼻の曲がった男」像もありました。初期の作品は勿論素晴らしい出来映えのですが、「まんま作りました」という感じかな。 視覚重視的というか。 それから、明瞭と茫漠を自在に表現に織り込んで、本質を追究するようになったんでしょうね。
■ユトリロ鑑賞
正直、あまり興味のない画家でしたが、今回好きな画家の一人になりました。 (ユトリロについては後日)
先日西山美術館に行って、ほとんど興味の無かったユトリロが好きになりました。 この人の絵って、一定の距離を置いて見たら、劇的に美しく見えるものなんですね。 1、2メートルくらいの近さでは粗いタッチだなぁとか、せいぜいそんな印象なのですが、7、8メートルくらい離れて見たら、なんであの塗り方でこんなに美しく見栄えがするのかと、まさに目から鱗。 近づくと姿を消す、まるで虹か蜃気楼のようです。 ユトリロは生涯の大半をアル中・鬱病に悩まされていたようです。 絵もリハビリの一環で描き出したものだったとか。 なんていうか、心を病んでいるために、地に足を付けて、現実の世界と接することがうまくできていない、という彼の感覚が、こういう虹か蜃気楼みたいな作風となってにじみ出ているのでしょうか。 「生きた心地」って人それぞれなんだよな…と改めて感じ入ってしまいます。
■館内の喫茶店
ここでは、マイセンのカップ(30〜40万円相当)でお茶が頂けるのです。

太っ腹ですね。
外の景色を眺めながら一服、とても贅沢なひとときでした。

この美術館に行かれるときは、是非喫茶店にも寄ってくださいね。
■マイセン雑感
今年も「良い物・お値打ち物になるべく触れよう」という目標を持って、時間の許す限りあちこち通う事にしました。 マイセンの事は先日たまたまNHKの教養番組を見て、ちょっと興味を持ったのでした。 そこで、マイセンで飲ませてくれる西山美術館の事を知り、早速行ってみたわけです。
こちらは同行のKさんに運ばれたカップ(食べかけが入ってスンマセンっ)

器の裏には双剣の刻印。

正直、30万円もするカップの価値がイマイチ分かりませんでしたが、実際手にとって、眺めて、口に運んでみて……結論から言うと、これは「アリだ」と思いました。 欲しがる人の気持ちが分かります。 とにかく美しいもの。 熟練の筆さばきによる絵付けはホントに見とれるほど。 口にした感触も、洗練された滑らかさが伝わってきました。 そりゃ、そのお値打ちになるのも分かるよ…。
私も欲しいかも…。 ロココ調だけでなく、モダンなデザインなどもあったりして、私好みのあっさりしたデザインのものも探せばありそうです。
この絵皿に描かれた絵の素晴らしさに溜息がでました。

色と、筆致までもが全て計算され尽くした「図案」になってます。
それにしても、そんな高価な茶器でお客をもてなしてくれる西山美術館って凄いですよね。
この美術館には館長の庭園なんかもあるのですが、あまりのセンスに驚嘆+抱腹絶倒、西山館長のファンになっちゃいました。 写真で紹介したかったのですが、もう日が暮れていたので今回は保留にします。 すごく素敵で面白い美術館なので、私のお気に入りの場所になりました。 緑の綺麗な時期にまた行きます。
町田市にある、ロダン・ユトリロ専門の個人美術館。
同行者はご近所さんイラストレーター・Kさん。
まず、最寄りのバス停降りたら、このポスターの行列がお出迎え。
このあたりからオーナーのセンスが気になってきます。
美術館正門…立派な門構えです。
隣はオーナー・西山館長の邸宅がありました。
ちなみに、正門前のデコ車や
スクーターwith松飾りに和まされ…。
立派な正門をくぐると…広大な庭園が眼前に広がります。
オーナーの財力が思い知らされ、リッチで優雅な…
…
…
……お隣家の日常が見事なまでに情緒をぶち壊しており、思わずツボにはまって笑ってしまいました。
正面玄関は考える人がお出迎え。
いえいえ、考える人々でした。
ロダンの足下にちょこんと可愛らしい像が楽しげに思索にふけっていて、ちょっとお茶目な雰囲気になっています。
入館…割り引きチケット持っていなかったのだけど、割引扱いにして下さった上に、音声ガイドを貸してくれたりと、サービス良い。 おまけにほとんどお客さんがおらず、館内貸し切り状態で楽しめました。 また、個人美術館だからとそんなに期待していなかったのですが、結構な作品数でした。 特にユトリロは世界第二のコレクションだとか。
■ロダン鑑賞
ブロンズ像と素描。 脳の奥深くで感受されるような深い表現性と、無二の存在感に引き込まれました。
ロダンは「彫刻家」で通っていますが、ドローイングも凄まじく上手い。 年を取るにつれて、その凄さにますます感じ入ってしまいます。 深く明瞭な感覚と、それを忠実に表現する手の確かさ。 目と手。 ああ、これが目と手のなせる業なのね。
「あ〜これからこんな像作るんじゃー」という意図で、ハガキ大にチョッチョッと描いた、造形確認用スケッチが遠目から見てもハッと惹き付けられます。
西山美術館には、処女作である「鼻の曲がった男」像もありました。初期の作品は勿論素晴らしい出来映えのですが、「まんま作りました」という感じかな。 視覚重視的というか。 それから、明瞭と茫漠を自在に表現に織り込んで、本質を追究するようになったんでしょうね。
■ユトリロ鑑賞
正直、あまり興味のない画家でしたが、今回好きな画家の一人になりました。 (ユトリロについては後日)
先日西山美術館に行って、ほとんど興味の無かったユトリロが好きになりました。 この人の絵って、一定の距離を置いて見たら、劇的に美しく見えるものなんですね。 1、2メートルくらいの近さでは粗いタッチだなぁとか、せいぜいそんな印象なのですが、7、8メートルくらい離れて見たら、なんであの塗り方でこんなに美しく見栄えがするのかと、まさに目から鱗。 近づくと姿を消す、まるで虹か蜃気楼のようです。 ユトリロは生涯の大半をアル中・鬱病に悩まされていたようです。 絵もリハビリの一環で描き出したものだったとか。 なんていうか、心を病んでいるために、地に足を付けて、現実の世界と接することがうまくできていない、という彼の感覚が、こういう虹か蜃気楼みたいな作風となってにじみ出ているのでしょうか。 「生きた心地」って人それぞれなんだよな…と改めて感じ入ってしまいます。
■館内の喫茶店
ここでは、マイセンのカップ(30〜40万円相当)でお茶が頂けるのです。
太っ腹ですね。
外の景色を眺めながら一服、とても贅沢なひとときでした。
この美術館に行かれるときは、是非喫茶店にも寄ってくださいね。
■マイセン雑感
今年も「良い物・お値打ち物になるべく触れよう」という目標を持って、時間の許す限りあちこち通う事にしました。 マイセンの事は先日たまたまNHKの教養番組を見て、ちょっと興味を持ったのでした。 そこで、マイセンで飲ませてくれる西山美術館の事を知り、早速行ってみたわけです。
こちらは同行のKさんに運ばれたカップ(食べかけが入ってスンマセンっ)
器の裏には双剣の刻印。
正直、30万円もするカップの価値がイマイチ分かりませんでしたが、実際手にとって、眺めて、口に運んでみて……結論から言うと、これは「アリだ」と思いました。 欲しがる人の気持ちが分かります。 とにかく美しいもの。 熟練の筆さばきによる絵付けはホントに見とれるほど。 口にした感触も、洗練された滑らかさが伝わってきました。 そりゃ、そのお値打ちになるのも分かるよ…。
私も欲しいかも…。 ロココ調だけでなく、モダンなデザインなどもあったりして、私好みのあっさりしたデザインのものも探せばありそうです。
この絵皿に描かれた絵の素晴らしさに溜息がでました。
色と、筆致までもが全て計算され尽くした「図案」になってます。
それにしても、そんな高価な茶器でお客をもてなしてくれる西山美術館って凄いですよね。
この美術館には館長の庭園なんかもあるのですが、あまりのセンスに驚嘆+抱腹絶倒、西山館長のファンになっちゃいました。 写真で紹介したかったのですが、もう日が暮れていたので今回は保留にします。 すごく素敵で面白い美術館なので、私のお気に入りの場所になりました。 緑の綺麗な時期にまた行きます。

